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ラジオ伝道メッセージ「コロナウイルスの時代に」

2020.12.14「神さまを信じてみる」

 あなたは毎日の生活でむなしさを感じたことがありませんか。特に私たちは自分でも思っていなかったようなつらい出来事に出会うと、「自分は何のためにこんな大変な人生を送らなければならないのだろうか」と疑問に思うこともあります。ある有名な心理学者は「私たち人間は意味を求めて生きる動物だ」と語ったと言います。だから自分が生きている意味を見出せない人は毎日の生活の中でむなしさだけを感じることになるのです。つらい出来事に出会っても、その出来事の意味が理解できなければ、それを乗り越える力も沸いて来ません。実は私も、聖書を知ってクリスチャンになる前にはこのような人生を送っていました。

 聖書は神さまが私たちを造ってくださったということを教えています。そして神さまは私たちの人生を今も導いてくださっていると言うのです。その神さまは私たちの人生に大切な意味を与えてくださっています。ですから誰の人生にも必ず大切な意味があります。私もこの神さまに出会って生きる意味を知ったとき、同時にこの人生を生きる勇気も与えられました。

 ですからあなたもこの神様を信じれば、人生の虚しさから解放され、平安で豊かな生活を送ることができるようになるのです。


聖書の言葉

「青春の日々にこそ、お前の創造主に心を留めよ。苦しみの日々が来ないうちに。「年を重ねることに喜びはない」と/言う年齢にならないうちに。」

コヘレトの言葉12章1節


2020.12.15「自分らしく生きてみる」

 私たちは「自分はこうなりたい」と思う理想の自分と、「そうではない」現実の自分の間とのギャップがあまりにも大きくて苦しむことがあります。だから「何とかして、自分の理想に近づこう」と考え、努力して生きています。より良い自分になるために「向上心」を持つことは大切かも知れません。しかし、懸命に努力しているのにその差が少しも縮まっていないことを感じると、「自分はダメだ」と自分を裁きだして、うつ状態に陥ることになります。こんなとき、私たちはどうしたらよいのでしょうか。確かに理想の自分に向かって努力することも大切です。しかしその理想の自分になることが本当に自分にとって必要なことなのかということも一度、考え直して見る必要があるのではないでしょうか。

 私たち人間を造ってくださった神さまは、私たち一人一人にそれぞれ違った個性を与えてくださいました。そして私たちがその個性を大切にして自分の人生を送ることを望んでおらるのです。もしかしたら、あなたの理想はあなたに与えられている個性と合っていないのかもしれません。あなたが神さまから与えられた個性を大切にして、自分らしい人生を送ることができるように、心からお祈りしています。


聖書の言葉

「人はそれぞれ神から賜物をいただいているのですから、人によって生き方が違います。」

コリントの信徒への手紙一7章7節


2020.12.16「自分にできることからやってみる」

 あなたは「今、しなければならないことがたくさんあるのに、それができないで困っている」と言うことはありませんか。「頑張ってそれをしよう」と思うのですが、「いざ、それをしようとすると力がどこかに抜けて行ってしまうような気持になる」と言うことはありませんか。そんなとき、私たちは「どうして自分はこんなことができないのだろうか」と無力感を覚えます。もしあなたがそんなことを考えながら一日を終えてしまっているとしたら、あなたは今、「うつ」状態に陥っているのかも知れません。

 もしあなたが今、そんなうつ状態に陥っているなら、ちょっとやり方を変えてみたらどうでしょうか。あなたがしなければならないことは確かにたくさんあるかもしれません。でもそれができないことを悩むより、今のあなたにできることをすることから始めたらどうでしょうか。小さなことでもよいのです。今のあなたにでもできることが必ずあるはずです。ノーベル平和賞を受賞したマザーテレサは人に「神様は私たちに自分にできることをするようにと望んでおられる」と教えたそうです。だから、できないことではなく、今の自分にできることをすることで私たちは今日の一日はじめましょう。


聖書の言葉

「だから、明日のことまで思い悩むな。明日のことは明日自らが思い悩む。その日の苦労は、その日だけで十分である。」

マタイによる福音書6章34節


2020.12.17「目的を思い出す」

 わたしには以前から人の前でお話をしようとすると極度に緊張してしまうと言うところがあります。牧師をしている私は大勢の人たちの前でお話をする機会がたくさんあります。緊張しているとあらかじめ準備してきたお話を十分に人に伝えることができません。そこで私は、自分が緊張しないためにはどうしたらよいのかと悩み続けました。緊張しない方法を教えるたくさんの本を読んで、その本のとおりにしてみるのですが、どうもだめです。それに「緊張したらダメだ」と考えると余計、緊張し始めて、症状は一層深刻になります。私はこの問題に長い間苦しめられた後、一つのことに気づきました。それは、私にとって大切なのは聖書のお話を皆さんに伝えることだということです。だから、たとえ自分が緊張したままであっても聖書のお話を伝えることが私のすべきことなのです。

 どうやら、私はいつの間にか、緊張しないということが自分の人生の目標になってしまって、肝心の本当の人生の目標を見失いかけていたようです。皆さんはどうでしょうか。あなたの今解決したいと思っている問題は、本当にあなたの人生にとって大切なことでしょうか。あなたが本当の人生の目標を見つけ出して、生き生きとした毎日を送ることができるように祈っています。


聖書の言葉

「御言葉を宣べ伝えなさい。折が良くても悪くても励みなさい。とがめ、戒め、励ましなさい。忍耐強く、十分に教えるのです。」

テモテへの手紙二4章2節


2020.12.18「毎日、聖書を読んでみる」

 私たちが生きる人生は昔から旅のようなものだとたとえられることがあります。交通機関が今のように発達していなかった昔、旅人は自分の足で目的地に向かって歩み続けなければなりませんでした。私たちも人生の目的地を目指して毎日の生活を送っています。ときには障害物に出会って立ち止まることもあります。回り道をしなければならないことも起こります。それでも旅の目的地をちゃんとわかって進んでいるならいつかはその目的地にたどり着くことができるはずです。

 しかし、私たちは人生の旅を続ける中で、いつの間にかその目的地を見失ってしまうことがあります。そのため、全く違った道に足を踏み入れてしまって、自分がいまどこにいるのかさえ分からなくなってしまうのです。こんなとき旅人なら持っている地図を使って正しい道に戻ることができます。それでは人生の旅を続ける私たちを正しい道に導くものは何なのでしょうか。神さまが私たちに与えてくださった聖書がその役目を果たすことができます。聖書は人生の旅を歩む私たちに神様が与えてくださった地図のようなものなのです。だから聖書があれば私たちは毎日毎日自分の行くべき道を確かめながら、目的地に向かって私たちの人生を生きて行くことができるのです。


聖書の言葉

「あなたの御言葉は、わたしの道の光/わたしの歩みを照らす灯。」

詩編119編105節


2020.12 東川口教会 櫻井良一 牧師